利休七則

茶は服(ふく)のよきように、

炭(すみ)は湯の沸(わ)くように、

夏は涼(すず)しく冬は暖(あたた)かに、

花は野にあるように、

刻限は早めに、

降(ふ)らずとも雨の用意、

相客(あいきゃく)に心せよ。


茶は服のよきように

 …茶は客が飲みやすいように考え、おいしく点てること。「服」は「飲む」という意味。

炭は湯の沸くように

 …おいしい茶を点てるには湯加減が大切。

夏は涼しく冬は暖かに

 …季節感を大切にし、涼しさや暖かさを演出することで自然と調和すること。

花は野にあるように

 …茶席で飾る花は自然そのままの姿を大切にして、花の命を生かすように。

刻限は早めに

 …決められた時間より早めを心がけ、ゆとりを持って落ち着いて行動すること。

降らずとも雨の用意

 …どんなときにも落ちついて行動できる心の準備と実際の用意をいつもすること。

相客に心せよ

 …「相客」とは茶会で同席した人のこと。お客様に気を配りなさいということ。


茶道

茶道の文化について書きます。お点前については記載しません。なるべく平易に。端折りも多数。おもに自分用。記事は随時更新です。